こんにちは!稲毛海岸イオンマリンピアのiPhone修理専門店、モバファームです!
だんだんと秋めいた気温になって、以前に比べると涼しくなってきた今日この頃。
とは言え、まだまだ体感的には暑い分類ですよね…。
私事なんですが、先週家族でプールに行ってきました!
前日の天気予報は”雨”だったのですが、当日は天気予報が嘘のように晴れてとても暑い日でプールに行けて娘も大満足でした!
大変なのはここから…。日焼けの対策をほとんどしなくて、「ちょっと焼けて黒くなろうかな?」なんて思ったのが大間違いですた。。。
日に焼けた肌の痛みに耐え切れず、夜寝付けなかったり、服を着るのに苦戦したり、シャワーを浴びるのも苦痛と思う日々を連日連夜味わうこととなりました…。
一方娘は、ラッシュガードでのカバーと、若さゆえの再生力で全く日焼けの辛さを感じていない様子。「みてみてー皮剥けてるー」なんてのんきなもんです。
これを読んでいる人の中で、もし数年ぶりにプールや海に行こう!とお考えの方がいましたら、しっかりと対策しないと、後で絶対に後悔しますよ!と経験者からのアドバイスです!w
プールでも多くの方が、スマートフォンの『防水ケース』を利用していました!
このケースに入れるだけで、防水性能がない端末でも防水できちゃうといった商品です!
シーズンオフでもお風呂で使用している方なんかもいるみたいです。
でも、この防水ケースにも落とし穴が…。
今日はそんな落とし”穴”で危うく大惨事になる所だった、iPhoneXSの水没修理のご紹介です。
稲毛区宮野木町から、iPhoneXSの水没修理
起動画面です。こちらのiPhone、ずーっとこの画面です。
電源を入れてこの画面になってから、電源が勝手に落ちて→起動画面になって→また勝手に落ちて→また起動画面になって…といった状態。
稲毛海岸に遊びに行った際に水没してしまったiPhoneXS。
防水ケースにいれて、首にかけて海に入って遊んでいたそうです。
沢山遊んで、はしゃいで、ちょっと休憩しようと防水ケースを見ると、防水のはずのケースの中に5mm程度水が溜まっていたそうです。
慌てて防水ケースからiPhoneXSを取り出してタオルで拭き電源を入れてみると、最初は普通に使えて安心したそうですが、LINEで文を打ち込んでいると急に電源が落ちて、現在の状態になってしまったとの事でした。
防水対応のiPhoneXSを、更に防水ケースに入れて、万全な対策で行ったのに…と、かなり落ち込んでいるご様子でした…。
修理の結果は最後にお伝えするとして、いったい何がいけなかったのでしょうか?
今回はiPhoneの防水性能、そして防水ケースの性能の観点から探っていきます。
落とし穴①:iPhoneの防水性能について
良く水没修理依頼のお客様から、このiPhoneは防水なのに何で水没するの?と聞かれます。
それはiPhoneが、完全防水ではなく簡易防水だからです!
何が違うのかというと、防水性能にもレベルがあって、『この条件に耐えられるくらいの防水性能』というのが決まっています。
完全防水というのは、水の中で使用しても全く影響のないレベル。
一方簡易防水は、ちょっと濡れても大丈夫くらいのレベルです。
iPhoneの防水性能はIEC規格60529という、防水性能のレベルを表す基準の中で
XS、XS MAXは『IP68等級』
XR、8、8Plus、7、7Plusは『IP67等級』
というレベルのテストを実施済みとされています。
IP(α)(β)
IP…防塵と防水の性能を示す表示
(α)…防塵性能を6段階中α番目の防塵性能を示す
(β)…防水性能の8段階中β番目の防水性能を示す
といった表示方法となっています。
防塵性能6等級は、『粉塵が内部に侵入しない構造』となっていて、完全防塵の性能です。
防水性能7等級は、『水深1mに30分間沈んでも水が浸水しない構造』となっています。
防水性能8等級は、「IPX7より厳しい試験条件」という規定があるだけで試験条件は存在しないため、アップルでは『水深2mに30分間沈んでも水が浸水しない構造』という、メーカーの独自規格となっています。
こういったテストをクリアしたことで、iPhoneは防水性能とされています。
1mの水に30分水没しても大丈夫って言ってるじゃん!
有名なYouTuberも水没して使えたって動画上げてるよ!
確かにその動画は私も見た事があります。
iPhoneの素晴らしさを伝えるいいレビューだと思います。
しかしその方も、最後には『絶対にマネしないでください』と言っていますよね?
1mの水に30分間というのは、あくまでも”耐えることが出来た”と言うテストの結果です。
1mの水の中で30分使えるので安心してくださいという意味ではないです。
また、この性能は購入してすぐの状態です。←ここ重要です
iPhoneのホームページで、防水性能の備考にはこう書かれています。
サポートされるモデルは耐水性能と防塵性を備えており、管理された試験環境において、IEC規格60529に基づくIP68またはIP67等級の検査が行われています。耐水性能と防塵性は永続的なものではなく、通常の使用によって次第に低下することがあります。液体による損傷は保証対象外となります。
使っているうちに劣化してしまって、それによって起きた損傷は保証の対象外となるとあります。
防水性能をあまり過信しすぎないで、あくまでも何かあった時の簡易防水レベルなんだと構えていることが大事かと思います。
落とし穴②:防水ケースの防水性能について
防水ケースにも、iPhoneと同じように防水規格が描かれているかと思います。
IPX8(防塵テストを実施していない場合、”X”と表記されています)の、最高防水性能のケース選びがをすると良いでしょう。
しかし防水ケースにも落とし穴があります。
それはまさに”穴”!
ケース本体に穴が開いていると、その防水規格も意味を持ちません。
『チャックはしっかりしまっているか?』
『空気の漏れ出すところはないか?』
『そもそも本体に穴は開いていないか?』
もしも穴がいていた場合、侵入した液体は逃げ場を無くしケースの中に留り、結果iPhoneを濡らし続けます。。。なんという悪夢でしょう…。
実際に使用する前に防水テストをして下さいとの注意書きがある防水ケースがほとんどです。
正しく使わないと本来の力を発揮する事はできませんので、事前の確認は忘れないようにしましょう!
修理の結果は⁉
無事に電源が入り、データ復旧に成功しました‼
もともと防水性能のある端末は、従来のiPhoneに比べると復旧率は高いです。
その高いデータの復旧率を下げること…それは
iPhoneが渇く前に電源を入れて動作確認することです‼
内部に水分が残った状態で電源を入れたり充電器にさすと、内部の濡れた液体を通じてバッテリーの電気が基板などに通電。
それにより様々な部品がショートし破損したり、腐食して正常に起動しなくなる場合があります。
今回のお客様も動くからと安心して、そのまま使ってしまったことが最大の原因です。
内部を見ると通電して黒く焦げている箇所がいくつか確認することが出来ました。
全てのパーツを分解し、丁寧に水没クリーニングを行い十分に乾燥をかけ、完全に乾いたところで動作確認。最低限の処置でデータ復旧できたのは、iPhoneXSの防水性能があってこそだったのかもしれません!
いつでもiPhoneを手元に置いて、いつでも写真を撮ったりしたい気持ちもわかりますが、一番の防水対策は液体のある所にiPhoneをもっていかない事です!
一度水没した端末は、またいつ不具合が出てもおかしくないという状況ですので、修理後はすぐにバックアップを取ってくださいね。
無事にデータが復旧できてよかったと、お客様も大喜びでした!
ご来店ありがとうございました!!